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『うつ病の脳科学 精神科医療の未来を切り拓く』レビュー


 うつ病についての本はたくさんありますが、この本はうつ病を科学的な側面から書いた本です。

 うつ病が現在科学的にどのように捉えられており、どこまで解明されていて、これからどうしていく必要があるかといったことを網羅的に解説しています。

 新書ですが途中少し難しいところもあるので、そういう所は飛ばしながら読むとよいと思います。


 この本の中で特に著者が強調しているのが、脳の「病変」を突き詰めることの必要性です。

 現在一般的にうつ病は、セロトニンの分泌量などと関連付けて解説されることが多く、確かに相関関係があるのはどうやら間違いはなさそうなようです。
 しかしながら、それだけが原因だとして結論付けるには根拠が不十分なのも事実なのだとか。

 神経疾患として認められている他の病気のように、測定できるような脳の「病変」が科学的に発見されたら。
 そうしたら、より即効性のある薬が開発できたり、正確な診断が下せたりするようになるのにと、口惜しげに書かれています。


 主張は政策的な面にも広がっています。

 現状、うつ病などの精神疾患は、一生残る「障害」のような扱われ方をしており、患者の生活を支えるための年金や保険の制度は充実しています。

 一方、治癒が可能な「病」としての政策はまだ不十分であり、病院と一体となっている研究施設や研究用の脳を集める機関(ブレインバンク)の整備は遅れているとしています。

 この本に書いてあるうつ病が科学的に解明されることによるメリットは、うつ病患者にとっては本当にありがたいものばかりです。
 それだけに、精神疾患の科学的な研究が進みづらい現状は非常にもどかしく感じられます。

 うつ病克服に向けた取り組みはまだまだ拡充の余地がありそうです。


 そのようなことを踏まえると、患者として、そして社会の構成員として、私に何ができるだろうということも考えるようになりました。


 うつ病について改めて考えるきっかけをくれたこと感謝したくなる、そんな一冊です。


うつ病の脳科学―精神科医療の未来を切り拓く (幻冬舎新書)うつ病の脳科学―精神科医療の未来を切り拓く (幻冬舎新書)
(2009/09)
加藤 忠史

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 なので、率直な感想を書いていこうと思っています。
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2015年03月19日 | Comments(0) | Trackback(0) | レビュー
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